「たべやすそうざい、のみやすい」207
看取り期になると
「もう、何を食べても良いですよ」
とこれまでの誤嚥リスクによる制限を撤廃し
「最期に味わいたいものを」と
そのお手伝いをオーダーされることがあります。
誤嚥などのリスクを理解した上でご本人ご家族などが希望されるなど諸々ありますが
昔
「ナポリタンが食べたい」というご本人の為に
ご家族がお手製のナポリタンを持参され
それを用いたお手伝いをさせて頂いた時がありましたが
看取り期の口の衰えとナポリタンの難易度には開きがあり過ぎ
あれだけ「ナポリタンが食べたい」と仰っていたのに
一口食べようとして咽せ混み疲弊した後、
一切ナポリタンを食べたいとは言われなくなった事がありました。
今ならどうするか。
そんな事を考える事があります。
多くの看取り期の食支援をされてきた管理栄養士さんが
「メロンの真ん中の部分を冷やして最期にお召し上がり頂くと満足されることがあります」
と話されていたことを思い出します。
先日、夕張メロンを頂くことがあり
カメルカ確認。
真ん中の部分は
舌でつぶせるで貫通する部分が一定量。
オーラルフレイル状態の目安とされる20kpa以下の軟らかさでした。
また美味しいと感じる豊かな香りも
「メロンはご馳走」という食認知も
多くの方にあることからも
最期な一口に適していると感じました。
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