「たべやすそうざい、のみやすい」年末編
気がつけば今年も後2日。
年末年始といえば
お餅。
スーパーの商品棚は介護食の隣にお餅。
それひとつとっても
ご年配の方と結びつきが強いことが垣間見えます。
そのお餅ですが
「危険だから食べてはいけない」の
筆頭に挙げられることが多いです。
お餅はぺったんぺったんと
つくことで凝集性がMAX。
一つで腹持ちが良く本来、保存食や正月の限られた食材確保の中での役割もあったのかと思います。
そして、あのクセになる粘り。
どちらも
餅の魅力です。
「つきたてなら軟らかいし」
「レンジでチンしたら軟らかいし」
この二つの状態が実は1番
餅の中で怖い状態です。
昔、餅をどんどん伸ばしながら飲んでいく
大会が毎年開催されテレビでも出ていましたが
名人が大会中に誤って窒息死してしまい
大会は無くなりました。。
お餅の怖いところは
見た目がギュッと詰まっているので
実際の口の中での伸びたサイズとの
目測を見誤りがちなこと。
完全に噛み切らずに
「これくらいで良いか」のタイミングで
飲み込みますが、ズレると伸びたまま口から
喉まで塞いでしまうこと。
そして
ベタつくことで張り付いてしまい
咳では出し切るのが大変なこと。
ここが大きいと思います。
(詰まった時、掃除機ノズルを突っ込むと圧力が強過ぎて肺が潰れてしまいますのでやめましょう、見える範囲を素早く指で掻き出す、前屈みに体を倒し背中を全力で叩く、同時に救急車も呼んでおく)
でも
お正月はお餅。
世の中、皆が食べたい、美味しいと思うものは
様々な食べ方を昔からしているものです。
前述の餅のやっかいな特徴を取り除く食べ方もあります。
そのままの餅が比較的食べやすい
普通の食べ方
①(お雑煮やぜんざいに入れることで取る)
→水に通すことでベタつきが取れ、ふやけてギュッとなっていたのも減り、伸びますので切り餅を1/8サイズにして入れても見た目も満足しやすいです
②1/8で焼き餅にしてぷくーっとしてから
砂糖醤油でコーティングを満遍なくする。
スプーンから全方位滑り落ちる状態で。
ぷくーっとのベタつくところがコーティングされてないと張り付きやすいです。
きなこや海苔巻きは喉に張り付きやすくなります。
また一個は簡単に食べれていても
普段軟らか目の常食を食べている方は
「噛み疲れ」から二個目から息遣いが乱れることで息を吸いながら飲み込むタイミングを誤るのも気をつけたいところ。(乱れない範囲の個数で)
これらの食べ方が出来る方は
・普段常食よりの軟食を噛んで食べられる
・痰や噛まないものは自分で何とか出せる
くらいの方になると思います。
条件を落としても中々、餅自体は難易度が高いことがこの辺りからもわかりますが、
むやみやたらに「ダメ」では無く
この辺りを見ながら楽しめる方は楽しんで欲しいところです。
この条件に満たない方にも
他にも介護食品としての餅ゼリー商品のラインナップも各社出ていますのでそちらで
餅の風味を感じられる食べ方を
美味しく安全に食べられる方法はあるので
そちらをお楽しみ頂きたいところです。
あんこなどと一緒に食べると、よりお餅の風味が感じられるかと思います。
それでは皆さま
良いお年をお迎えください。
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