たべやすそうざい、のみやすい」その85
暦の上では春が少しずつ近づいてきましたが、まだまだ寒い日も多く、お正月からの
あの習慣、味も抜けていない方も多いのでは無いでしょうか。。
そう
お餅です。
そして「たべやすそうざい」とは
真逆の立ち位置にあります。
毎年「餅に気をつけて」と年末に言われても
年明けには悲しい窒息ニュースが出ます。
理由は幾つかあります。
・粘着き、ベタつきが強い
・どこで切ったらいいのか、一番餅らしい「ぷくーー」としている部分は噛み切り難い
・祝いものなので家族皆で同じサイズを食べたくなる
・噛まずに飲み続けるという食習慣の地域がある(名人が餅のみの大会中に窒息されるしいという悲しい事件で終了となりました)
物性も食文化もどちらからも困難な食べ物です。
歳と共に飲み切る圧力も、噛み切る力も、
潤滑油代わりの唾液も減ります。
でも
餅が食べたい。
そんな皆様には
こんな一工夫を。
①ベタ付きを減らす。
ぜんざいや雑煮など水に浸す、
②噛み切りやすくする
カリカリの焼き餅、揚げ餅にする
③サトウの切り餅「パリッとスリット」※
のような4番の1サイズにする。(切り餅裁判など歴史は根深いですが割愛)
これらは、あくまで常食摂食されている方の
窒息しない為がメインの工夫です。
嚥下障害によっては素材などの工夫も必要ですのでそちらはまた次回。
サトウの切り餅パリッとスリット
※飲み込みに不安のある方は適宜専門家にご相談の上お試しください。
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