「たべやすそうざい、のみやすい」その97
食品の軟化はこの数年で幅広く、自分で作った食事も舌で潰せる範囲にまで
軟らかく出来る様になってきました。
しかし、ただ軟らかいだけでは食べ難い方も沢山おられます。
べた付くと、思ったタイミングで飲み込めず、詰めてしまったり、溜まってしまったり。
ぱさぱさ、バラバラにバラけた食材は口の中で処理できなかったり。
そんな時に軟飯や全粥を利用して「ごはんとおかず」を和えた状態で提供すると
飲み込み易い性状に手元で調整しやすくなります。
しかし、お米の澱粉が唾液と混ざり続けると徐々に分解され水が離水してきます。
このままシャバシャバになったおかゆを用いて提供していると
食べ易かったはずのご飯が食べ難い危険なものへの途中で変化してしまいます。
そのため、口に運ぶスプーンを付ける回数によって小鉢に予め米飯を分けたうえで
水を切る、などの工夫をしますが、ヒューマンエラーは付き物。
そんな時に便利なのがキッセイ薬品から出ている「おかゆケアスルー」
パラパラ混ぜるだけです。
こちらお米以外にいも類等へも対応できるとのこと。
一見、地味ですが非常に大切なアイテムだと思います。
※飲み込みに不安のある方は適宜専門家にご相談の上お試しください。
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