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執筆者の写真hanataku2019

「ふたたび、暖簾をかけるまで」

「ふたたび、暖簾をかけるまで」第33話

(当時の日記や出来事など  ご本人)


6月13日(土)

朝10:00

青空が広がるすがすがしい天気です。

私の脳みそも今日の空のようにすっきりしてきました。

今日は特に予定もないのでゆっくり過ごします。


昼15:30

お布団あげてやっと店のほうへ降りてきました。

昼は冷やし中華です。

これからたべることが多くなると思います。

蒸し暑いときにはたべやすいです。

頭の整理もすこしづつですが出来るようなってきています。

月よう日からまたK井さんのところできたえてもらいます。


6月14日(日)

朝8:50

すがすがすい(清清しい)空も様(空模様)です。

今日はK林さん夫婦と焼肉“きんぐ”のバイキングです。

しっかりたべます。

自分で漢字を調べる方法も(けい帯を使う)慣れていきます。

朝ゴハン パン、ヨーグルト、果物、サラダ


夕方 17:50

K林さん夫婦と焼肉“きんぐ”のバイキングおなかいっぱい食べさせてもらいました。

満足満足!!

明日からの作業所“きんぎょ食堂”でも私らしく冷静に考えて行動していきます。

久代の愛情とおもいやりと一緒に行ってきます。


6月15日(月)

昼16:20

作業所きんぎょ食堂無事におわりました。とても外は暑く少しゆっくり休みます。京都新聞休刊なのでデイリースポーツかってかえりました。ゆっくり目を通します。

6/15きんぎょ食堂担当S谷さん


(今当時のことについて思う事  ご本人)

お布団をひいて寝る、

お風呂にお湯を入れてはいる、

トイレに行く血圧を測る、

体重を測る

日々の生活のあたりまえのことを手帳やカレンダーに記入することを

毎日して戸惑うことが減ってきました。

頭に記憶することだけで覚えるのではなく書いて残しておくことで

あたり前のことが出来るようになってきました。

わからない漢字は調べる。間違えたときは消す。手帳に書いて残しておくことは当時の私には大切なリハビリだったと思いますし、これからも毎日手帳に書いて残しておくことは続けていきます。


今思うと、当時は集中を続けてなにかを考えることが出来なくて

すぐ疲れていたようですが、作業所に行って帰ることが

すごくいいリハビリになっていました。

そしてこの用紙に書いている間にシャーペンの芯を何回折ったことか。

こうして考えて芯を折らないよう書くことも当時の私には難しかったと思います。












*この日記は高次脳機能障害からの記憶障害の練習の為にご家族による当時の様子、思いとご本人による振り返りから構成されています。ご夫婦より多くの方に知ってもらいたい、とのご希望があり、掲載しております。

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