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「ST、在宅やってるってよ」

執筆者の写真: hanataku2019hanataku2019

「ST、在宅やってるってよ」その92

病院で勤めていた10年ほど前ー

在宅で働けたら最期まで対応することができると夢見ていました。

実際は在宅で最期を迎える方は少なく

施設や療養型病院に移られる方が半数近くはおられるように感じます。

施設でもサ高住やケアハウスなら訪問出来ますが有料老人ホーム(医療対応疾患は可能)や特別養護老人ホームなどは保険下では訪問出来ません。

保険外での応対は実費でコミュニケーション関連は可能ですが嚥下リハビリは法的に難しいのが、実際です。

最近、有料老人ホームで進行性神経疾患の方を6年担当させて頂いていたのですが、

夜間吸引の必要性がある日が出てきた、ということで療養型に転院となりました。

誤嚥エピソードには、至らず胃ろうとST訪問時にお楽しみの羊羹やお雑煮などを楽しみに自身の意思で行っていた方です。

転院先にSTはおられず、かなり専門的なアプローチを必要とするため「お楽しみ」の機会は転院後厳しいのが現実です。

最後の週は大好きなご家族お手製のお雑煮を楽しんで頂き、最大限の申し送りはしました。

STのいない施設でも食支援が出来る歯科医の先生方との協業やオンラインでの食支援相談など「訪問STの限界」の先をトライしていくアイデアとネットワークが必要かなと感じます。





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