「ST、在宅、やってるってよ」

更新日:2019年6月8日

「ST、在宅、やってるってよ」その1

どこかで聞いたことがあるタイトルですが、、、

在宅でのST(言語聴覚士)の活動や想い、ハウツー的なものを綴っていこうと思います。

これを書こうと思ったきっかけは、交流会や研修などで「在宅したいんです、、でも今はまだ準備が出来なくて、、」だったり「訪問してるんですが、毎日怖くて憂鬱です、、」という声を聞いたり、他職種の皆さんから「STさんて、何が出来るんですか?」だったり管理者さんから「STさん、ウチに入ったんですけど、辞めちゃいました、、」

何ていうのもあって。。

と言いながら、

自分自身、在宅での活動に憧れながら、「どうやったら自分が在宅でSTを行っていけるか」の不安が沢山ありました。私が在宅STを初めた当時は今よりも情報が少なく、「どうやったらいいんやろ?」「一人で家に行ってなにかあったらどうしよう、、」という想いが沢山ありました。私はSTになってから総合病院で勤務している中で脳卒中や高齢者の嚥下障害を中心に見ていましたが、あるご縁から他府県での非常勤での訪問リハビリを非常勤で始めることになりました。

そこでは神経難病など今までに関わったことの少ないケース、特に当時は重篤化してからのご依頼の嚥下障害、全身状態の悪化などに四苦八苦した経験がありました。

しかし

それと同時に在宅ならではの楽しみや、御本人本意の関わりをSTを通して出来ることに喜びを感じました。

前述の不安を抱えているSTやSTの取扱に困惑する他職種・管理者さん達とも共有出来ればと思います。


私が在宅のSTを目指した理由は大きく2つあります。

1つ目は病院勤務時代に外来も担当していましたが、大きく変化が無くなると外来は終了となります。その際に単純に「これからこの方たちのST分野のフォローを出来る場所は地域にあるのか、、、無いよな、、」と思いながら、申し送りと「なにかあったら連絡して下さい」しか出来なかったこと。維持や在宅で変化があった時に対応出来るST分野の資源の乏しさに漠然と不安を感じていました。


2つ目は私がST1年目の時から担当させて頂いていた失語症のAさん、回復期を経て部分的なコミュニケーションと経口摂取を獲得され、退院。その後も外来を長年担当させて頂きました。ご家族と同伴でいつも来られ、自宅でのご様子、「外では値引きの交渉をするんですよ」と外来では見られない一面などを日々楽しくお聞きしながら「言語リハビリ」を行っていました。

しかし数年が経ち、癌になられました。

食事が喉を通らなくなり、入院生活を余儀なくされ、病院での担当をさせて頂くことに。

病室にリハビリに向かう際に窓から外の景色をじーっと眺めておられたのが印象的でした。

徐々に体調は悪化され、リハビリも中止となりましたが、お亡くなりになる直前に病室に

ご家族から「来てもらえますか」とご提案頂き、最後のご挨拶をさせて頂きました。

何も言えず、こちらも涙するしかなかった事、その時に窓をじーっと見ておられた事を想い出し、何かリハビリとして家に一時外出でも出来るような提案が出来なかったのか、等の

後悔がありました。


私の中ではこの2つの想いから「在宅でやりたい」は徐々に強くなっていったように思います。




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