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「ST、在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」その83


「木を見て森を見ず」と言いますが

我々支援者も同様に陥り易い部分があります。



「ああ、前回より進行しているな、ここは維持している」


評価としての視点として大切です。


しかし在宅は「生活の場」でもあります。


病気をしていること、障害を持っていることを含めて生活の一部として関わる


以前もICFのお話をしましたが、大切な捉え方です。


病気をしたから、進行しているから一日中、その思いに駆られて生活するのは

耐え難いものですし、そうであるべきではないと思います。


「髪型変わりましたね」


「今日の服いつもと違いますね」


「新しい空気清浄器、静かでスタイリッシュですねー」


等、その方の周りも含めて捉えると


素敵な変化、良い事が見つかります。


そういったことを拾い、伝えること。


嚥下状態が変わらなくても、同じ形態に終始していても


その範囲で提供できるレパートリーを変える。


そんな彩を持って接していくことが


支援者にも当事者にも良い影響を与えるのではないでしょうか。




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