「ST、在宅やってるってよ」

「ST、在宅やってるってよ」その52

このところの認知症に関する内容の続きですが、「記憶」について


記憶と感情は所謂、大脳辺縁系の似た部分が担当していることもあって

関連が深いと言われています。


在宅で記憶に関するアプローチや工夫の中でも「感情」が付随するような関わりや

習慣付け、話しかけなどを意識することがあります。


これに関する面白い文献があります* 被検者をマイルドな快、不快の感情になるように誘導して記憶課題を行って結果を見るというものです。


結論をいうと、こういった感情の誘導は記銘を促進したり、検索の手がかりになる、(正確じゃない思い出になることもあるようですが)


このマイルドな快不快を上手くフリートークに交えたりしていったり、ご家族との記憶の共有に使ってもらうのは大切だと感じています。


例えば、実際にあった話で言えば

何の気無しに近所のレストランの話題になっても

「え、そんなレストランあったっけ」と忘れておられても

ご家族から

「ほら、お父さんのお葬式する前に朝並んでた〇〇よ」

ご本人

「ああ、本当やな、思い出したわ、開く前から並んでたな、、」


ご本人が楽しみにしている地域活動の外出イベントの話題を振ると

「そうそう、暑くて、、ついつい飲みすぎたりして、良かったな~

〇〇さん遅れて来ましたね」


記憶の再認にもなりますし、マイルドに、すごく楽しい!でも感情に日々響く

トピックを交えながら関わることで

沢山の思い出すためのヒントが出来ていくと思います。

STとの関わりだけでなく、その方にとって「快」になりそうな、感情が揺さぶられそうな

トピック、イベント、グループを紹介するのも良いかと思います。




*感情と記憶 仲真紀子

https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/44743/1/KS2007_71-84.pdf




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