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執筆者の写真hanataku2019

「ST,在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」その130

密着取材振り返りその③


言語聴覚士、というものの活動の幅の広さと知名度の反比例から

伝えるには実際に映像で追いかけてもらうことが一番、と思えるようになりーー


様々な障害の方々にお願いする事に。


人工呼吸器を付けて少しずつ食の味わいを楽しみながら、安全な環境を評価するのも仕事であること。


話しにくさも滑舌だけではなく、頭の中で浮かばないことが原因の失語症の方たちがいること。


食べにくさは飲み込みにくさに繋がる嚥下障害に繋がること。


お願いした方達の中には

当然、「今の自分を知られたくない」方達も沢山おられる。


そんな中でも

「高田さんには世話になってるし、この仕事をもっと世の中に知ってほしいって思うし応援してるから出るわ」

と主治医に確認まで取ってくださり協力して下さる方、

「ずっと前に疎遠になった方にも知ってもらえるきっかけになるかも」

「同じ病気で苦しんでる方にもお互いがんばろうと思ってほしい」


様々な思いと意気込みがある事に気づかされました。


そしてそれぞれの撮影の日に向けて

ご家族に知らせたり、

普段のケアに関わってる方に知らせたり、

いつもは整頓しない部屋を

久しぶりに掃除して服を新調したり。


この撮影自体が訪問リハビリで言う

「活動と参加」としての

一つのきっかけとして利用者さん達をつき動かし出している事に気づきました。


プレッシャーと感謝の狭間で揺れていた

私の心も

このイベントを皆で「その日を楽しみにする」為に迎えられるように関わろう、と変わりました。

撮影の前の訪問で

「あー今の良かったですねー本編に使われそうですねー♪」などお互いに言いつつ。

「先生、服変えた方がいいで、白とか綺麗に見えるようにしとき」

などなど。


人を動かすイベントとして取材が変わっていきました。




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