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「ST,在宅やってるってよ」

執筆者の写真: hanataku2019hanataku2019

「ST,在宅やってるってよ」その20


お陰様で20回目!

今回もリスクシリーズです。

血圧管理についてです。


成人病院勤務だと脳卒中関連の方だと主治医からリスク管理の観点から処方箋に中止基準として血圧が提示されることが多いですが、在宅では稀です。(退院後近隣の内科対応など脳卒中専門医でないことも多々あります。)


まず、一般的な血圧ですが、基準も年々更新されています。

以前だったら「高血圧」とされていた数値も年齢や疾患によって異なります*1

また所謂、「白衣性高血圧」病院や医療・介護職に測定されると高値になる方もおられますし、移動後直ぐに測定されている方もいます。


なので、訪問時の血圧だけでなく、普段のリラックスした状態での血圧がどうなのか、なども含めて確認しておくことが必要です。血圧管理手帳などを記されている場合は測定時のシチュエーションも確認しましょう。


またシャントや拘縮、その他の理由から上肢で計測が困難な場合は下肢で測ることもあります。*2

何らかの理由で血圧計がない時には触知で類推することもあります。

収縮期血圧を(橈骨動脈―80mmHg、大腿動脈―70mmHg、頸動脈―60mmHg)*3


脳卒中の方は、脳卒中ガイドライン*4が基本ですが、可能な限りリスクを感じる方は中止基準を主治医に確認するようにしましょう。


また食事に関する血圧の留意点としては食事性低血圧(食後低血圧、嚥下性低血圧)*5があります。食事を取ることで胃腸に血流が集中する為に起こります。

事前に足上げ、足の運動を行ったり、長座位や足台などを利用するなどの工夫が必要となります。


以前も書きましたが、我々は診断するのではなく、状況を医師・看護師に伝えることがリスク管理での役割となります。どういった状況で起こったか、危険な血圧数値なのかを見逃さない知識までが必要になるのではと思います。


*1 高血圧の新基準とは オムロン

*2看護のお仕事ハテナース

*3災害医学抄読会081107

*4脳卒中ガイドライン

*5食後低血圧MSDマニュアル家庭版





 
 
 

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