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執筆者の写真hanataku2019

「ST,在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」その27


今回は記録に関するリスク管理、回避についてです。


近年、利用者に対する損害賠償などは施設や所属先では無く、

「個人責任」になるケースが増えてきています。


在宅で、施設の居室で個別に関わることが多い業務ですので


「当事者と担当者が二人きりで密室で行われていること」を


意識して、リスクに成りそうな事柄は事前に記録として形に残す様に

する必要があります。(自身が持ち歩く記録では無く、その場に残しておく記録です)



1,利用者の体調に関する内容

血圧、体温、酸素、脈など普段から測定し、記録を必ずしておく必要があります。

普段よりも低値である場合はその旨も記載し、正常値範囲であれば「普段より低値であったが、応対や顔色は普段どおり」などの記載をしておきます。

異常値であれば、「関係職種に連絡を入れる、入れた」施設であれば「職員に伝達」等の

記載もしておく必要があります。

伝達をした旨を記載して置かないと、場合によっては

「知っていたのに見過ごした」と捉えられる可能性があります。


2,虐待面を考慮した記録

普段は見られない傷があった場合も施術開始前に記録するようにします。

「訪室時に左手に擦過傷見られる」などを書いておきます。


また認知症等で物取られ妄想がお有りの方などに対しては

経済的虐待を疑われない様に留意する必要があります。

例えば「お金が無いと訴えあるが後見人が管理されているとのこと、お手元の残金は〇〇円であることを同意を得て確認」であったり

ものが壊れて居た場合も場合によって記載や連絡をしておきます。

「訪問時、床頭台の目覚まし時計が割れて壊れている」


またそれらの連絡を関係各所にするか悩む場合は

「悩むということは引っかかるということ」なので

至急では無いので、電話で無くても良いので、FAX,メール等でお伝えしたりします。


3,多職種とのやり取りの記録

例えば、安静度が変わった事や多職種からの連絡で今回はいつもと違う部分の評価をする、

等も記録に残しておきます。後々に誤解や齟齬が出ないようにするためです。

多職種のやり取りの共有は場合によって、個別の記録では確認されないこともあるので、

頻度によって「情報共有用のノート」を作ったり、各種医療系のクラウドサービスを利用することもあります。



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