「ST,在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」その30


今回は「プロって何?」


我々は医療保険や介護保険など公的な報酬が主な収入源にはなりますが、

間接的にではありますが、ご利用者から、自身の知識・行為に対する対価を頂いています。


そういった意味ではプロなわけです。


以前2010年のNHKの番組「プロフェッショナル」でお笑い芸人のダウンタウン松本人志氏が言っていたコメントが印象的でした。


(あなたにとってのプロフェッショナルとは?)


「素人に圧倒的な差を見せつけることやと思います」

              (松本人志 プロフェッショナル 2010)


我々はショービジネスやエンターティナーで有り続ける必要もないんですが、


重なる部分があると感じます。


そもそも、在宅・地域においてSTってぼんやりとした認識しか依然として無いのです、、


「パタカの人」

「嚥下の人」

多くの人はこんな感じです。


またSTに依頼しなくても、コミュニケーションや食事に関する対応は自力で何とか

出来てるんじゃないか、優先的にしなくても、、この方の状態はこれぐらいが限界やし、、

の雰囲気を感じることが多々、、、、



そんな中でのインテーク(事前訪問)やST導入検討での顔合わせの際に


「(STが分野の)素人との圧倒的な差」が大切になることがあります。


特にこのタイミングは多職種やご家族など、今後サービス開始となってからは

あまり直接的に同席したり、練習場面を見ない方々に示せるチャンスです。


とはいえ

「いや~STさんて凄いんですね!」と言って欲しい訳では勿論ありません。

大切なのは


・専門的な視点で評価してアプローチすれば、まだまだ可能性があることを知ってもらう事

・「圧倒的な差を示す」ことで、今後その関連トピックでの相談が来る

・こちらからのアドバイスに真剣に耳を傾けて貰いやすくなる

・当事者が変わる自分を実感することで、継続的に練習や留意点を守る、目標を目指したくなる


ということです。


では実際にどんなことをすれば、一回のセッションで圧倒的なものが見せられるのでしょうか?


・運動性失語の方の得意なモダリティを把握し、得意な発声方法で一番大きな声を出して頂く(例えば、復唱・音読などで大きな挨拶をする)


・パーキンソン病の方に斉唱やイメージ発声をして大きな声で発声や連続した会話のやり取りをする。笑顔など表情をご家族に示す。


・認知症の方の表現と記憶に差がある方に対し、得意な表現方法を示し、色んな事を日々考え、覚えておられることをご家族に示す(例えばフリートークでは出ないが、最近のニューストピック画像を示しながらなら表出可能だったり、具体的な人名は出ないが、周辺の内容を尋ねる質問をするとしっかりと最近の出来事・人物がわかる)


・嚥下障害に対し、代償的な嚥下方法の活用をすることで飲み込みやすくなる


・音声障害のある方に対し、代償的な発声方法を提案することで明瞭度がその場で変わる


・漸次接近法などで苦手な構音点を明瞭化する


・ウェルニッケ失語など聴覚言語理解の難しい方に文字で示しながら理解・同意を深める

等などです、、

我々にとっては当たり前のアプローチでも、知らない方からすると、長年出来ずに苦しんでおられたりしますので、復唱で大きな声が5年ぶりに出た時に支援者も含めて涙されることもあります。

それぐらい知らない方がこういった知識・技術にふれることは「圧倒的」だったりします。

(気持ちとしてはそういった知識が少しずつ地域の常識になって欲しいですが、、)


勿論すべての方に示せる訳ではなりませんし、その場のみでは難しいことも多いですが

即時に、では無いですが、

・病状や受診時の話などを噛み砕いてわかりやすく説明しながら理解を得る

・伝えにくい方の現状の気持ち、苦しみを代弁すること

・今できる、したいこと、これから出来るかもしれないことをわかりやすく説明する

・今できる、したいことの引き出しを沢山提案する

こういった会話も効果的です。


本当は効果があることでも、最初の提示の仕方で、相手に対し「でもしかリハビリ」(他に出来そうなことも無いし、リハビリでもしといて、という選択のこと)と思われることもあるので、上手く自分の知識・技術を示せるように意識していくことが大切です。














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