「ST、在宅やってるってよ」その34
もう年末です。
年末の在宅STではご利用者個々人にもよりますが、
ちょっといつもと違う関わりをしたりします。
①年末恒例の、、、
口から一食分の食事が困難で、専門的なアプローチが必要でゼリーやプリン類中心に
「お楽しみ」と練習を兼ねて普段から関わっている方の場合、、
→「年越しそば」風に。薄くトロミを付け、即席麺と揚げを湯で戻す前にキッチンバサミで削るようにして、出汁に薄とろみをつけて混ぜて完成。
普段は甘いものを好まれますが、年末は「合意」の上、こちらを嗜んで頂きます。
②クリスマスの素敵な連携、、、
ご病気の進行から喉を通らなくなり、舌をご自身で動かせない、人工呼吸器の方への
「味わい」のお楽しみとして、、、
何かクリスマスっぽいものを、、と
溶かしチョコレートに微量のお湯を足し、ブロアーで香りを嗅いで頂き、、
味覚を感じやすい上顎と下顎の唇側の舌の裏に当てがいながら、「味わい」を感じていただく。
そこへ同席のヘルパーさんが「栄養士さんがこれ作ってくれてましたよ!一緒に味わってmらえますかね?」
アイスマッサージの味付き「チーズケーキアイス棒」
チョコ、ケーキアイス棒共に反応良く、食べ合わせも「YES!」な反応が素早く出ていました。
③年末の振り返りに、、、
最近のことを忘れてしまいがちな方へ、、、
一年のニュース画像などを見ながら振り返り、自分たちの一年を振り返り、、、
平成から令和になったことを話し、大好きな美空ひばりがボーカロイドで新曲「あれから」が出たことに話題が進み、、
二人でYOUTUBEで視聴しながら、30年の変わったことなどを話し合う。
自然とホロリと出てくる、、、「良い今年の最後のリハビリになったわね」と言って下さる。
④小児施設で、、、
クリスマス、お正月の予定を嬉しそうに話しながら、
「ぼく、お兄ちゃんになったやろ」
「わたし、もうおねえちゃんになったから、頑張れるようになったねん」
と春に会った時からそれぞれのペースでステップアップしてきたこと、生活発表会でのわが子の成長を話される親御さんと。
⑤初めてのフリートーク内での、、、
重度の失語症から自然会話場面で一切発語が出せなかった方が、
日々練習に励み、今年は二人で弾き語りしたりしながら、、
年内最期のリハビリ終わりに手を握って「ありがとさん」とコテコテの関西弁で初めての
自身の言葉での挨拶、、、
⑥失語症当事者お茶会で
クリスマスケーキを食べながら、「新年会したいなー」「映画行きません?」
などなど、、、尽きません、、、笑
年の終わり、始まりの節目に、それぞれの変化を感じながら、それぞれと生身の関わりだから産まれる嬉しいエピソード達、、、
これだから在宅STはやめられません。
毎年、年末にお渡しするカレンダーを手に、
「来年も一つよろしく!」と心で思いつつ。
皆様良いお年を。
来年も「ST,在宅やってるってよ」を宜しくお願い致します。
少しでも在宅に行くか迷っているST,の背中を押せるような内容でお送り出来ればと思っています。
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