「ST,在宅やってるってよ」その74
冬になるとエアコン等も含め空気が乾燥したり、気温差が大きくなったりします。
以前の記事にも書いていますが
ベッド上生活や、室内で過ごすことが多い方で口が閉じにくい方、
寝ている際に口が乾燥する方で嚥下障害があると、唾液や痰の粘度が高くなり
窒息のリスクが増えます。
また乾燥したままで食事を開始すると送り込むことが難しかったり、口腔内に繁殖した雑菌を体内に摂取することとなってしまいます。
インフルエンザ予防の観点からも湿度は40パーセント以上60パーセント以内(高すぎるとカビなどが増え逆に不衛生)を保てるように簡易湿度計などを
枕元周囲などの確認も必要です。(室内でも普段過ごすエリアから離れている所の湿度を測っていても効果的ではないこともあるので)
簡易な加湿としてはぬれタオルをベッド柵や周辺にハンガー等に掛けておく
北欧などでは絨毯に毎晩コップ一杯の水を掛けるのが習慣の様です。
加湿器を利用する場合は少し値段は上がりますが湿度表示や自動調整が
ある物がお勧めです。(何より水分タンクが多く交換回数を減らせることが大切)
また人工呼吸器を利用している方にとっても寒暖差が大きくなると
回路内の結露が問題となってきます。
溜まった水による呼吸器や人体へのリスクを減らす為に
回路を梱包包装用のプチプチで包んだり、アウトドアマフラーなどを利用するなどの工夫が必要となります。*1
そこに特化した製品もあるようです。*2
またサチュレーションモニターも手足の冷たさから測りにくくなりますので
暖かいお絞り(レンジで濡れタオル1分チン)で温めてから測定しましょう。
直ぐには実際の数値が出にくいので表示された数値が低く出ても焦らず、少し時間をかけて
測定確認するように留意が必要です。
これからしばらく続く寒い季節を環境を整えて暮らしていきたいものです。
*1おひさま小児在宅療養ナビ
*2FIT人工呼吸器回路カバー
https://www.hb-fit.jp/
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