「ST,在宅やってるってよ」194
最近、ある右片麻痺の方がセニアカーデビューしました。
するや否やその素晴らしい生活が変わることについて失語症当事者会でも皆さんに熱く勧めるくらいに。。
セニアカー、シニアカー何となく
おじいさんが乗ってるのを見かけたことは
皆さんあるんじゃないでしょうか?
歩きにくくなったら、というイメージですが
実は片麻痺の方でも幾多かの条件が合えば乗れます。
法的には
介護保険要介護2〜5の方はレンタル可能、🌝2500円くらい。
それよりも介護度が低くても必要と医師に認められるならレンタル可能です。
保険がなくても
バイク並みの金額ですが実費購入も可能。
「ハンドル付き車椅子」という扱いなので
お酒を飲んでも(酩酊はダメですが)運転していい、車椅子と同じで乗り物では無く、足の代わりです。
障害、症状からだと
椅子に安定して乗れる、揺れても耐えられる
立ち座り、乗り降りが出来る
空間無視や構成障害などの症状がない
と言うあたりが試乗トライ出来るかの目安です。
実は失語症の方は左の脳の損傷なので空間認識構成力が保たれている方が多いです。
またハンドルはどちらかを握れれば片手で操作が出来る様になっています。(手の失行要素があるかは確認したいところですが)
レンタル前に操作や試乗をセニアカー担当の福祉用具さんやメーカーさんと確認した上で判断されますので試乗はした方が良いです。
在宅では症状病気だけでなく、特にその人を取り巻く環境や想いも観て関わることが大切になります。
この方は車椅子は乗りたくない。という想いがあります。
家の中は歩ける、外は杖と装具で少し歩けますが交通量が多いと足がすくんで動かなくなる様になりました。移動支援は後天的な方々はこれぐらい動けると対象外になります。(そもそも自由に思った時に思ったところに行きたい)
セニアカーは車に近いデザインが気に入ったこと。
実は電車にもそのまま乗れること。(駅ごとに違いますので要確認ですが乗れる駅が増えています。なんと新幹線も!)ハンドル型電動車椅子で駅を調べると分かります。
店の中もそのまま行ける。
実はいろんな所で使えるセニアカー
「怖くて外に行けない」から
活動参加に繋がりにくい方には
ぜひ試してみてほしい所です。
言葉、認知面だけで無く
伝えにくい想いから何がしたいかを
繋がることで日々の生活の彩りも
増やす支援が出来るSTでありたいですね。


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