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「ST,在宅やってるってよ」

「ST、在宅やってるってよ」その60


【コロナ禍×自主トレ】


第二波が来ているのではと言われだした最近ですが、


在宅支援としては先月辺りから徐々に施設への訪問など徐々に解禁されてきました。


施設によって解禁はマチマチですが、早いところだと3月から外部からの訪問が禁止に

なった所もあります。


この未曾有のコロナ禍、未知のウィルスから施設入居者を護るを第一優先にされることは

当然だと思いますし、十分理解も出来ます。

こういった施設は訪問禁止になる前から検温や自施設独自の入退室時のアンケート記載等の対応も早かったです。(逆にコロナ第一波真っ盛りの時はオープンで収まってきてから訪問禁止というズレがある施設もありますが、それも各々施設の判断なのだと思います)


早くから訪問禁止になり、4か月ぶりに再開した際に衝撃だったのは、感染ではなく

所謂、廃用症候群*(生活不活発病)です。


と、その前に

訪問休止が分かった際に施設スタッフさんとの自主練習を申し送りとして資料にしてお渡ししていました。


自主練習を施設でして頂くポイントは


①内容がシンプルで一目見てわかるようにする


②別業務のついでに行える範囲


③ケアの困りごとの解決に結びつく記載


を意識しています。


①は自身が訪問した際に行っているフルメニューやその圧縮版では難解で、他職種からは「見るのも疲れる」ことが多いので、「食べる前に5回首を振り返る」などシンプル最低限にして毎日継続してもらうことを意識しています。

また日替わりでどのスタッフが来ても目に留まる位置に添付して漏れを防ぐようにしています。(許可をもらった上で)


②自主練習のためだけに毎日動けるスタッフがいる施設は非常に少ないですので

例えば「体位変換のついでに」、「注入食のついでに」「口腔ケアのついでに」

で業務負担を増やさないのも大切です


③普段から施設スタッフと話しているとご利用者のケアの困りごとを聞き取るとることが出来るので「口腔ケアの際口を開きやすくするために」など困りごとの解決に結びつけて提示

すると、継続しやすい印象です。


後は信頼関係だと思います。このスタッフに伝えれば広がる方を把握して置いたり、相談に対して解決出来る人材であると信頼してもらえる様に日頃から関わっておくことが肝要です。


さて、話は戻って廃用症候群。

元々重度介護の必要な方は上記の申し送りをST部分だけでなく、身体面も実践してくださったお陰で大きく変化は無く維持できていましたが、


普段、離床機会や座位時間のある方が大きく低下していました。

この方々も

上記の様にお伝えしていた自主練習はコンスタントにしてくださっていました。

毎日食事も残さず食べておられましたが、、


感染予防から食堂に行かず、個室でベッドで食べる

訪問サービス(普段はマッサージ、PT、ST、歯科)がすべて無し、家族の面会無しとなったことで、顔面、首の筋力低下、肺活量低下、下肢筋力低下、易疲労増加と多くの症状が見られました。(現在は再開1か月が過ぎ、徐々に改善されています)

話す機会、笑う機会が減ったことから表情筋も硬く、ボリュームが減ったりも見られました。


普段「押さえて置いたら良いポイント」以外にも沢山の廃用機会を作ってしまうのが

このコロナ禍なのだと実感しました。


第二波が来ないことを望みつつ、来た際の次の申し送り方などを練っておく必要があります。

*健康長寿ネット










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