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「ST,在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」その86


「バカな奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える。」

京セラの稲盛和夫氏の言葉でこんなものがあります。


STの分野を知らない方に説明する時は時々この言葉を思い出します。


我々の専門分野は、障害を持つまでは「当たり前のことで簡単なこと」なので

意識して考えてきた経験が無い方が多いからです。


当事者・その直接の支援をする方はリスクがあると判ってからは熱心に耳を傾け、実践されます(予防の時点では中々「重要さ」を理解される方は少ないですが、一旦重症化するとリスクに気づくということが実際は多い)


ではその周辺でサポートするスタッフにはどのように我々の分野を説明し、伝達するのが

良いのでしょうか。


例えば、失語症があり理解がし難い、漢字理解の方が比較的良い方。


「聞き取り難さから理解がし難いので目で見て分かり易い漢字を示しながら話て下さい。


理解できると覚えておくことが出来る方です。」


私ならこれぐらいでお伝えします。


ここに

「仮名文字は音から出来ている文字なので理解し難いので」

「漢字は絵から派生した表象文字なので」

を付け加えると、分かり難くなります。


逆に

「字で書いたらわかります」は乱暴過ぎます。

受けてが相当、前知識が無い限り筆談や誤解を生む可能性があります。


専門家が理解し得た情報を全て伝えたら100点ではない事、

簡略化しすぎると意義が薄れる、ということです。


とは言え、我々は皆稲盛さんのいう「天才」という訳には行きませんので


多職種がST専門分野の知識に関するサポートをお願いする時には

「熱心な当事者家族が理解できるくらい」の強度でお伝えするように意識しています。

それに呼応して理解し質問があれば、さらに深くお伝えする。というのが良いのではないでしょうか。

(この文章も稲盛氏の言う簡単な伝達には程遠いのでまだまだ修行がいります、、)





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