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「ST,在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」その87


「地域で生きる」「地域づくり」ということばをよく聞きます。

私も言う事があります。

では地域って何なのでしょうか?

障碍者にとって、失語症者を始めとしたSTが支援させて頂く方々にとって。


そもそも「地域づくり」とは言いますが、地域は0から作るものではありません。

既に沢山の地域があり、それぞれの特性やお店、電車、インフラがあります。


受け止め方としても

「障碍者だから、障害があるから地域に出ていないはず」

「障碍者だから、寂しくて誰かと繋がりたいはず」

と勝手に解釈した前提の下、提案する人もいますが、、


一人で楽しみたい人も勿論いるわけです。


支援者が居なくても自力で地域(というか、本人にとっての日常したいこと)として

外出している方もいます。


私が関わらせて頂いた方に「いじりさん」という方がおられます。

重度運動失語、右片麻痺、屋内車椅子移動

活字にするとこんな感じです。


読解、発語、書字は苦手です。


でも一人で繁華街に行き、お寿司屋さんやビアホールを楽しんでおられました。


それは多くの他職種が訪問支援をしていても皆さん数年気づかなかったのです。


STとして関わる中で、そういった活動をされていることを知り、伝わり易い方法で

どんな店に行っているか、その周りに他の店があることや「食べる」以外に楽しめそうなことがあることを提案する。と言った関わりをしていきました。


自分で出来る事、したい事に「上乗せ」していく感じです。


その挑戦に必要な部分のお手伝い(例えば伝わり難い部分のメモを用意しておく)

で更に広がります。


失語症当事者会⇒同窓会⇒失語症会話パートナー養成事業協力⇒ST養成学校講師


今も外食を楽しんでおられます。


つまり私たちが出来る「地域づくり」は「地域と人を繋ぐこと」だと思います。


ピンポイントに「したい」気持ちに繋ぐことを続ければ地域は変わります。


そんな「いじりさん」と一緒に河原町を飲み歩いた日の映像をPT兼カメラマンをしている

櫻井氏に撮影頂いた「いじりさんのとある一日」としてYOUTUBEに在りますのでご興味のある方はご覧ください。

https://youtu.be/RGJEQLe1a80




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