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「聞いて聴いて、早川一光先生のラジオな話!又、来週」

「聞いて聴いて、早川一光先生のラジオな話!又、来週」第22話

 午前6時過ぎ、スタジオ参加者の皆さんが集まって来ます。


雨の日も台風の日も雪の日も年末も正月も、必ず誰かは来ます。


平均40人位。スタジオとロビ-に座ります。


台風が京都を直撃、それも放送時間にぶつかりそう。

生放送だけに休めません。

前日夜7時半頃隣のホテルに連絡、部屋を確保しました。

アシスタントの竹上さん、早川先生に泊まりを要請、

でも先生は頑固にマイカ-で行くとおっしゃる。

「私と竹上さんは会社の隣のホテルにおりますので危険と判断したら来て下さい」

とお願い。


朝起きると強い風、なんとかスタジオに着きました。

時差がありますが、先生もマイカ-で来られ、常連さんも何人かは参加しました。

放送中に台風の目が来て、通り過ぎるまでスタジオで待機したこともあります。

そんな時はよろず診療所に変わります。

普通、見学者は1階の保安担当に挨拶をしてスタジオへ、イスはスタジオ参加者の皆さんが並べてくれます。初めての人が来ると、先輩の誰かが説明します。

番組のスタッフは本番前の打ち合わせで、それぞれがスタンバイ。

スタジオ参加の皆さんは、顔見知りと挨拶。空いている椅子に座ってザワザワ、

そこへ早川先生エレベ-タ-から白衣姿で登場!

「ヤ-元気、久しぶりやね、大丈夫?良かったね、」

皆さんに声をかけながら、一人ひとりに握手。

私たち番組スタッフにも毎回握手。

当初は握手の好きな人?いいや、ぬくもりが大切なんですね。

先生小顔で刈り上げておられましたので、スタッフは北山杉カットと呼んでいました。

ガッチリした手で握手をされると安心、信頼感が増します。

スタジオは開放、ドア-は開けっ放し、人が多い時はロビ-が第2会場。

先生インタビュ-マイクを持ってウロウロ、緊張感が走ります。(私や技術にも時として振ってきます。)遠方から自転車で来る人、和歌山県かつらぎから、季節の果物を持って(スタジオの皆さんと分け分け)車で来られるご夫婦。

春になったらスタジオの中をウロウロされるお爺さん。

何百回参加の方。年に数回の方。

一回来たかったと、近くのホテルに泊ってスタジオ参加する人。

早川先生を信奉する患者さんやリスナ-さん。

後年番組では、先生が美山でもらって来た「よろず診療所」の看板をスタジオに掲げました。

先生「スタジオが空飛ぶ診療所になった。」


早朝番組にもかかわらず聴取率も健闘。

調査週間中には、各番組知恵を絞って特別な企画やプレゼントをします。

ばんざい人間では、白衣を着た早川先生がラジオカ-に乗って街中へ、釘抜き地蔵や西陣の寝たきり患者さんのお宅に介護リポ-ト。

(見せるラジオ)番組らしいプレゼントとして「温泉の湯プレゼント」を考えましたが、

給湯車が対応できるお家で制約がありました。


ーーーー早川先生、無遅刻?

いいえ私の知る限りでも3回位遅刻してはります。

マイカ-での御出勤ですから、放送は聴いてはる。

「先生、慌てずに安全運転で来て下さい。」とアシスタントにコメントしてもらいました。

先生「ゴメンゴメン」と、謝りながら、やはり握手をしてスタジオに入ってこられました。


その他、色々混乱もありました。先生スタジオに来るや否や

「今日この後講演会があるので、8時前にはスタジオを出ないと新幹線に間にあわない」と、

「エッ-!本番15分前、いまから後枠の挨拶を録音します。」

急遽録音してしのぎました。

普段から、こういう時はどうする、放送禁止用語が出たら、コメントを紙に書いてアシスタントに出すなど、想定をして置くことが必要です。

番組責任者がアタフタしてはどうにもなりません。想定外の事も起こります。

地下鉄で通勤していましたが、ふいっと吊り広告を見上げたら、


「お寺の夏の朝、暁天講座講師早川一光氏」と書いてある。。。


曜日は土曜日。。。

アカンがな、あきまへん、聞いてません。

ダブルブッキングです。

これが本当のビックリ仰天講座!


確認すると、やっぱりそう。

金曜日の夜、ニユ-ス・天気予報・交通情報を除いて部分録音。

「エ-・そうですね」合いの手も、いくつか録音して本番は、

北出さんの生処理部分と録音の合成で、乗り切りました。(録音何分、生何分計算しながら定時に収めます。)

この時は、まだスタジオ参加をやって無かった時で良かったです。


早川先生の講演依頼を私に営業をはじめ、色んな人がして来ます。

お金が絡みますので、スケルジュ-ルを管理されている奥さんを紹介。

私はノ-タッチです。

が、新聞広告に簡単なランチ?で先生の講演を聞く会が、載ってました。

会費もそこそこで、ギャラはいくらでした?と聞くと地域の講演会と同じとの事。

会費と募集人数で売上金が分りますが、どうですか?これは別物で営業ランクになります。とアドバイス。

番組としては宣伝になりますので講演会は大歓迎です。


先生、講演会のテ-マにぼけない音頭のカセットテ-プを持参、使うようになりました。


「高田君、講演に行くとラジオを聞いてるよと言われる様になった。」と報告されます。

今度はリスナ-から先生の講演が聞きたい、何処であるか教えて欲しいとの声が増えて来ました。次回は命の洗濯「早川一光のばんざい人間」     

又、来週(つづく隔週予定)注白衣を着て立ちながら話す先生の写真あり。






*著者紹介

KBS京都「早川一光のばんざい人間」を立ち上げた初代ディレクター

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