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「ST,在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」その66


最近、訪問先の施設の方より


「転職する気無いですか?うちで働きません?」


と急に話しかけられました。


時々ある話ではありますが、、


話は続き


施設として嚥下障害が重篤化することで


夜間吸引など含めて対応出来なくなり、


ご入居者が望んでいない転院となってしまうから。


でした。


こちらの施設では

実際に本気で重症化しても、ご本人の意思やご家族のご希望があれば

施設能力を超える範囲での無理をしてでも

応えようとされる真摯に向き合っておられるのを何度も見てきました。


その無理が施設全体のリスク管理と天秤に掛け、バランスを取っておられるのも

知っています。


施設基準から訪問という形でSTが全ての嚥下障害の対象者に関われないこともあります。


ただ、


お話を聞いていくと


・STがいればリスクのある方の食事介助を3食してくれる


・STが密に入ることに比例して嚥下リスクが減少する


と捉えての期待もあるように感じました。


これまでの関わりからその様に感じて下さったのは有難い一方、


希望されていることに応える形でSTが動くと


施設や地域の嚥下障害をささえる土壌は育たないとも感じました。


食事介助やその基本的なリスクになる知識、対応方法を多職種(施設で言えば看護・介護職、ST以外の機能訓練士さん)が持っていれば、口頭やWebなどを含めた食事相談を摂食嚥下の専門職と時折行うことでクリア出来ることも増えるはずです。


そういう形が少しずつ出来る為に、STは一対一の個別リハビリ以外に何が出来るか。


そんな視点から私は京都府言語聴覚士会摂食嚥下障害委員会として動画を二シリーズ作成しました。YOUTUBEに挙げ、データも無料でダウンロード出来るので手軽にどの施設でも自宅でも閲覧が可能です。*

デフォルメしながら飽きない様に短編にすることも意識しました。


裾野、土壌を広げる活動を多面的に広めていければと思っています。


*「嚥下どこが問題やろか」全9動画

*「その食事介助、危険どす」全9動画




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