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「ST,在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」その114

在宅でコミュニケーション訓練を行っている時に

ずっと同席されているご家族は子供さんの場合は結構おられますが、

成人ご利用者さんの場合はあまりおられない印象です。

嚥下障害など体調面の変化に気を付けることが多い場合は同席、というか

吸引やケアの支援を一緒に、という意味で同席される場合や

「こういう食事も食べられた」「普段どうすれば」などの必要性に

せまられたり、という事もありますが、、、


失語症者の方、高次脳機能障害の方等もですが


病前と比べれば、「大きな変化」とは言いにくい様な

コミュニケーション面の変化は実は在宅では多く見られます。


伝達内容が増えた、自身で考えた思いが自分の言葉で出ることが増えた、等


でも

「お話が以前よりも~な言葉が出たりと良くなっておられますね」

などその場にいない状態で変化をお伝えするのは至難の業です。


「在宅失語症あるある」で言えば、良くなったと言われた場合に

ご家族は具体語の呼称を行って確認しようとされます。


そして次に会った時に

「前より話していることは増えてるようには思うんですが

相変わらず、○○の名前とかは出ないんで、、頭もダメなんですかねえ、、笑」

のようなコメントが返ってきたり。


半分冗談、半分本気という温度感。


実際、動作性知能は年齢平均ぐらいでもこういった具体語呼称が出来ないから、という

理由でお一人での外出に慎重になられたり「囲い込み」のような介護体制が敷かれることも

まだまだあります。。


そんな中で、


同席されていないご家族に「変わってきている」を知ってもらうのに


お伝えすると効果的なのが


「家族しか知らないエピソード」

「最近のニュースをわかってる」を聞いてお伝えする事です。


フリートークの中で色んな表現が迂回表現や部分的な発話が多くても


出来るようになってくるとフリートークで

「以前は○○に住んでいて○○が近くで捕れたから良く食べてた、安いし」

「○○は旬でも嫌い、昔から食べるの嫌い」

「最近、○○が不倫したな、、、」


みたいな。


昔のことも覚えている

最近のことも覚えている


私たちからすると、記憶の部分の話やん、と思いますが


「覚えている」が増えている⇒「良くなってる、しっかりしてきてる」

と好印象なようです。


こういう機会をきっかけに、ご本人が自由に自立出来ることの提案が伝わり易く、

試しやすくなることがあるのでぜひお試しください。







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