「たべやすそうざい、のみやすい」
- hanataku2019

- 2025年12月29日
- 読了時間: 3分
「たべやすそうざい、のみやすい」215
気がつけば年末。
一年あっという間ですが
あんなに暑かったことを都合よく忘れそうになるくらいまだ冬は寒い。
ということで
お餅です。
「お餅を詰めないでね」
とは言うものの、毎年年末年始には
おもちの事故が絶えません。
何故なのか。
そもそも餅は
みなさんご存知
餅米をついてついて粘りを出した食べもの。
ですので
へばり付く(付着性)
伸びる、膨らむ(膨張性)があります。
硬い、軟らかいという視点より、こちらが大切。
お餅は誤嚥しやすいというより
窒息しやすい食べ物であること。
目の前に出てきた時点のサイズ感より
口の中で伸びると数倍に。
なので
一口量を見誤りやすい。
そして一口量としては厳しいとなった時に
へばり付きが邪魔をして出さずに窒息。
と言うのが大きな要因です。
しかも普段から食べるのではなく
1年に1シーズンのみ食べるものなので、
1年前より口腔内圧や唾液量、筋力が落ちていても1年前の食べ方になりやすい。。
普段常食を召し上がっている方でも
普段の食事より数段たべにくさがあるので
自分のたべられるを見誤りやすいという点があります。
とはいえ
年末年始は餅が食べたいのが日本人。
伝統食でもある餅には
普通に様々な食べ方があることは強みです。
付着性、膨張性と言う視点と照らし合わせて
一工夫することで
リスクを減らして食べられないか、となります。
1番は
水気のあるものに入れる。
なのでぜんざいや雑煮に入れる。
これだとベタつきも減り
膨張した後のサイズ感もわかるので
食べやすくなります。
一般的に高齢者の一回嚥下量はカレースプーン3分の1くらいなので、入れた餅がそれくらいのサイズになる様に意識します。
心配な方は喉の開くサイズは大人は1.5cmくらいなのでそのサイズから始めるのも良いかもしれません。このサイズ感だと気管に詰まることはグッと減ります。
次に食べやすい食べ方は
カリッと焼いた餅を砂糖醤油で
全面コーティング。
仕上げにスプーンに乗せて傾けて落ちるか確認。
ベタつきを抑えられる食べ方ではありますが
お雑煮ぜんざいよりも
硬く、口の中で長く入っているとベタつきは出てきますのでご注意を(なのでカリッと焼いたほうが良い)
なのでこちらは水に浸した後の膨張率を意識して小さめのサイズで逆算して焼くことをお勧めします。
そして1番食べにくいのは
レンチンお餅、つきたてお餅。
美味しいのですがベタつき、膨張性が桁違い。
更に
きな粉をかけると唾液も吸われて
口の中で送り込めなくなります。
最強のコンビです、、
どうしてもこの食べ方が、となれば
食べる前にお茶など水分、一口食べまた後にまた水分と交互にすることを強くお勧めします。
またお餅を食べられる、の口の機能の目安としては
自分で噛める
噛まない時は口から出せる
という認知機能
噛んでいる最中は喉の奥に勝手に入って行かない様に奥舌でガードしておける口腔内機能
支援者側は
万が一に備えた
窒息対応マニュアルのスタッフ間で共有しておく
が大切です。(掃除機で吸うとかは絶対やめましょう、肺が潰れます)
いろいろ言いましたが
お餅をむやみに怖がり禁止するのではなく
お餅の食べ方の中にも幅があり
正しく怖さを理解することで
普通のお餅をまだ食べられる、の笑顔が
増えることを願っております。
それでは
皆様良いお年をお迎えください。


※飲み込みに不安のある方は専門家にご相談の上、お楽しみください。



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